明日のために 今日為すべきこと
─ あすのために きょうなすべきこと ─

「上下水道事業の明日を考える ― 官の役割、民の立場 ― 」

2024年7月5日(金)に開催いたしました公営企業セミナー「明日のために 今日為すべきこと ― 実際の事業実施に基づく知見 ― 」は、好評のうちに無事終了いたしました。

今回は2019年ぶりに会場での対面開催といたしましたが、定員を上回るお申込みをいただき、自治体の上下水道事業関係者の方々、およそ180名の皆さまにご参加いただきました。

静岡県吉田町上下水道課下水道工務部門 統括 岡田充広氏からは「下水道財政の実情を伝え議論を尽くす‐3年がかりの吉田町の取組‐」と題して、下水道使用料を改定された実例等、下水道事業の経営課題解決のための具体的な取組みについてご講演いただきました。使用料の改定について、実例に基づいたロードマップや議会対応、議会審議における質疑応答内容等をご紹介いただきました。ご参加いただいた自治体の方々からは、今後の事業運営において大変参考になる講演であったとのお声を多く頂戴いたしました。

(株)日本経済研究所公共デザイン本部 副本部長 望月美穂氏からは「水道事業の管理・更新一体委託‐『神奈川県・箱根モデル』からの考察‐」と題して、維持管理や運営に関する業務の包括委託を行ってきた箱根町北部の水道事業の取組みについてご講演いただきました。包括委託の実施により、業務の効率化やサービスの向上などの効果を得るために必要なモニタリングについて、その概要や具体的な評価項目をご紹介いただきました。また、昨今関心の高まっているウォーターPPPについてもご説明いただき、講演後は大変活発な質疑応答がなされました。

当セミナーにつきましては、今回いただいたご意見等を踏まえ、今後も継続して開催する予定です。皆さまの引き続きのご参加を心よりお待ちしております。

講師紹介

岡田 充広(おかだ みつひろ)氏

静岡県吉田町上下水道課下水道工務部門 統括
【業務経歴】
民間建設会社を経て、平成21年度に吉田町に入庁し都市建設課に配属。平成24年度に上下水道課に配属される。下水道事業等に関する多くの計画を策定し、今回の下水道使用料の料金改定に関与。料金改定に至った背景や吉田町下水道料金等審議会の運営、議会説明や住民の方々への理解を得ることについて、直接関与し中心的な役割を担った。

望月 美穂 (もちづき みほ)氏

(株)日本経済研究所公共デザイン本部 副本部長
【業務経歴】
公共側のアドバイザーとして、我が国におけるPFI導入初期より、公共施設におけるPFI導入検討や幅広い民活を含むPPP業務に長年携わる。 「寒川浄水場排水処理施設PFI事業支援(神奈川県)」、「水道事業運営に係る業務評価手法等に関する調査(厚生労働省)」、「箱根地区水道事業の包括委託化支援業務(神奈川県)」のほか、富士山静岡空港コンセッション事業アドバイザリー業務等、社会インフラを中心に具体のPPP/PFIプロジェクト実現に向けた一連のアドバイザリー業務に従事。

主催者

一般財団法人 都市技術センター
株式会社 大阪水道総合サービス

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