「上下水道事業の明日を考える ― 官の役割、民の立場 ― 」
2023年7月7日(金)に開催いたしました公営企業セミナー「上下水道事業の明日を考える ― 官の役割、民の立場 ― 」は、好評のうちに無事終了いたしました。
昨年同様、会場およびオンラインのハイブリット方式による開催とし、自治体の上下水道事業関係者の方々、およそ130名の皆様にご参加いただきました。 また今回はポストコロナでの開催となり、昨年比で約2倍の方にご来場いただき、講演・質疑とも熱気に満ちたセミナーとなりました。
第一部は妙高グリーンエナジー株式会社 顧問 米持 和人氏から「妙高市ガス事業譲渡及び上下水道事業包括的民間委託の概要」と題して、元妙高市ガス上下水道局長としてガス事業の譲渡及び上下水道事業の包括的民間委託化に取り組まれた背景や経験などをご講演いただきました。妙高市の取り組みは、令和5年6月に内閣府よりPPP/PFI推進アクションプラン改定の中で新たな枠組みとして発表されたウォーターPPPに近い先進事例であること、また多くの自治体が検討を始めたタイミングでの講演であったこともあり、大変参考になったとお声を多く頂戴いたしました。
第二部は公益財団法人 日本下水道新技術機構理事 野村 宜彦氏からは「公民連携を支える基礎自治体のガバナンス」と題して、元横浜市環境創造局長等を歴任された経験を基に、今後、PPPや多様な公民連携を進めていく上での「公」の役割、及び事業体職員が持つべき視点についてご講演いただきました。また、これまでの常識にとらわれずに社会的課題の解決に向けて自由に発想するプラットフォーム「共創」についてもご説明いただき、実務経験に基づいた講演内容が非常に勉強になったとのお声が多くあがりました。
今回いただいたご意見等を踏まえ、今後も当セミナーを継続して開催する予定としておりますので、その際にはみなさまのご参加を心よりお待ちしております。
講師紹介
妙高グリーンエナジー(株) 顧問
【前 職】
妙高市ガス上下水道局 局長
妙高市上下水道局 参事
【業務経歴】
妙高市は2021年9月に、本邦初の公営ガス事業を譲渡及び上下水道事業を包括的委託する契約を、民間事業会社が設立した「妙高グリーンエナジー(株)」との間に締結。米持氏は局長として、本件の計画立案段階から携わってこられました。
(公財)日本下水道新技術機構 理事
【前 職】
横浜市環境創造局 局長
横浜商工会議所 専務理事
【業務経歴】
野村氏は、横浜市環境創造局長等を歴任され下水道、環境行政に精通し、下水道新技術機構理事として、幅広いお立場から下水道事業に関 与されてこられました。また、都市経営戦略室や秘書部長等を通じて横浜市政全体のガバナンスにも関与されてきました。
主催者
一般財団法人 都市技術センター
株式会社 大阪水道総合サービス